volkswagen beetle

銀座の街をぶらぶらしていたら、懐かしい車に出会った。
フォルクスワーゲン・ビートル』

あんまりにもピカピカなもんで、驚いた。
この車、'60〜'70年代の車のはずだが、このボディの艶はどうだ?!

触りはしなかったが、見るからにワックスが効いていそう。
ボディの上にジャケットを置いたら、スルッと地面に落ちそうな感じだ。
『カルナバ蝋』の固形ワックスを、丁寧に2度掛けしたのか?
オーナーの愛情が感じられる。




大事にされて、長い間使い込まれた『道具』のかもし出す、
なんともいえない『いい感じ』が漂っている。

銀座に通うようになって、古い名車をたくさん見た。
みんな、綺麗に乗っている。
銀座の旧車は、『何でみんな綺麗なのか?』
余り深く考えていなかったが、最近、気づいたことがある。

この車たち、普段は屋根つきのガレージの中で保管されているに違い無い。

そして、
『たまには、走らせてあげないといけないな。』
『ちょっと銀座まで行ってみるか・・・。』
そんなかんじで、銀座に来ているのだろう。
贅沢だなあ、優雅な銀ぶら・・・。


ふつう、露天で置きっぱなしにしてると、うちの車みたいに、
錆びたり、日焼けしたり、シートが裂けたり、雨漏りしたり、
色色と大変なことになるはずなんだ。(笑)


子どものころ、父の友人がこの車に乗っていて、
よく一緒にドライブした。うちは、カローラだった。
子どもの目にも、かっこいい車に見えたなぁ。

独特の排気音が印象的で、私はビートルのことを
『ゲタゲタ』と呼んでいた。
(走る時の音が、ゲタゲター、ゲタゲターと聞こえたんです)