A型インフルエンザ忘備録


この年になって


生まれてはじめて


インフルエンザと


診断されました。





●一日目
朝から体が重い。


お昼前には体の節々に軽い痛みが出始める。
体が全体的にだるく、これから熱が出そうな気配を感じた。
お昼ごろから寒気を感じはじめる。


やばそうなので帰宅する。
帰宅後、食事をとって床に着く。
2時間ほど睡眠をとるが、発熱がはじまる。
体温をはかると、すでに37度7分ほどになっていた。
平熱が35度台なので、37度7分でもけっこうきつい。
寒気がすごい。
まだまだ熱があがりそうな気配だ。


食欲もなく、リンゴとイチゴを食べて寝る。
夜10時すぎには、体温が38度2分になっていた。
頭痛、関節痛で体のあちこちが痛くてとても寝苦しい。
頭痛はあるが、吐くほどの頭痛ではない。
咳はそんなにひどくない。
鼻水もほとんど出ない。


●二日目
朝、体温は37度5分に下がっていた。
とりあえず、少し食事をとる。


しかし、10時頃には38度6分まで熱が上がる。
これはもうムリと判断し、病院へ行くことにする。


自分で車を運転し、
ありえないほどの安全運転速度で走り、
なんとか近くの病院へたどり着く。


問診票に症状を記入。
まっすぐ座って記入するのもつらい。


身の回りでインフルエンザが流行っているので、
インフルエンザの検査を希望する旨書き込んだ。


診察
(医師)のどみますね:けっこう荒れてますね〜。
(医師)インフルエンザはやってるんですか?
(私)はい。そうみたいです。
(医師)あんまりひどくないと、検査してもでないときもあるんですよ。
もうだめだな〜と思ったのはいつ頃ですか?
(私)昨日の夜ですね。
(医師)じゃ、一応検査してみましょう。
(綿棒の長いヤツで鼻の奥をグリグリ。)
廊下で10分くらい待っててください。


で、10分後。


(医師)A型インフルエンザですね〜♪お薬出しときます。


診察終わり・・・



調剤薬局へ行く。
ジェネリック薬品を希望するかどうか聞かれたので、
希望しないと答えた。
いつもならジェネリックでいいけど、
今回はすぐに治る新しいヤツ調剤して欲しい、
そう思った。


出された薬は、
インフル新薬・吸入粉末薬イナビル



タミフルじゃなかった。
薬局のおばさんに『タミフルじゃないんですね』と聞くと、
『A型のインフルエンザはタミフルの耐性ウィルスもあるんです。』
とのことだった。


粉末を吸入するタイプで、
ぜんそくの薬みたいなのがちょっといやだったが、
一回で済むということなので、
薬局から車にもどるとすぐに服用した。


かなり細かい粉末のようで、
吸い込んだ後、吐き出した息のなかに、
微細な粉末が混ざりただよっているのが
フロントガラス越しの光に照らされて、
ダッシュボード上に見えた。


舌の付け根あたりに粉末が付着しているようで、
やや苦みのある味を感じる。
口の中が気持ち悪いので、
お茶で、ごっくんと流し込んでしまった。


なおるまでは外出もままならんだろうと考え、
とりあえずスーパーで食べたいものを買い込んで、
体が痛いので、薬局で湿布を買って帰宅。


【第3類医薬品】シップサールA3 15枚

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帰宅後、処方された他の薬も飲む。
そして、
寝た。


寝苦しい・・・。
鎮痛解熱剤も処方されていたので、
すぐ熱が下がるのかと思ったが、
意外と下がらない。


37度7分から38度9分の間を行ったり来たり。
吸入薬のせいか、気管が若干狭まっているようで、
呼吸が少し苦しい。
血中酸素濃度系で計ると97%くらいなので、
ひどく悪化しているわけではなさそうだった。


体が熱いので、
おかゆといっしょに
のどごしの良いひんやりした
サーモンの刺身でも食べようと思って
病院の帰りに買ってきておいたのだが、
夜起きて食べようとおもったら、
私が寝ている間に
妻に全部食べられてしまっていた。



『病人に生ものはよくない』


だそうだ。


なんといういじわるばあさん・・・。



長谷川町子作、
いじわるばあさんを
思い出してしまったのは
言うまでもない。


いじわるばあさん1巻

いじわるばあさん1巻



熱が下がらないまま寝る。
変な夢ばかり見る。
しかも短編で、話がコロコロ変わる。



●三日目


5時半すぎに目覚める。
37度5分になっていた。
リンゴを食べて処方されていた鎮痛解熱剤を飲む。



寝る。



また変な夢ばかり見る。
薬のせいだろうか。


9時頃起きる。
熱が36度8分に下がっていた。
寒気も感じない。
軽く食事をして、
3日ぶりにシャワーを浴びた。



12時に体温を計ると、35度しかない。(笑)
ちょっと下がり過ぎだ。
解熱剤が効いたようだ。
まだふらふらする。



14時頃に食事をとった。
体が冷えたのであたたかい食事が食べたくなった。
かゆとネギをたくさん入れたみそ汁、
湯豆腐を自分で作って食べた。



食事をとっていると、
昼寝から起きてきた我が子が
顔を赤くして機嫌が悪い。


インフルエンザがうつったか?
熱は39度ちょうどだった。


すぐさま、子を連れて病院へ直行。
受付で、前日A型と診断された旨を伝えると、
すぐ別室へ通された。


検査の結果、A型インフルエンザだった。
親子でインフルだ。
処方されたのは、タミフル
子どもの異常行動の副作用報道などもあり、
注意が必要な薬だ。


さっそく子に飲ませようとするが、
これがとってもまずいらしい。
副作用よりも、味のまずさのほうが
ずっと問題かもしれないぞ。
薬をのませるゼリーなどを使ってみるが、
それでも相当まずそう、
飲みづらそうにしていた。


龍角散 おくすり飲めたね ぶどう 200g

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いろいろ思案したあと、
ハチミツで包むようにしてのませたところ、
やっとニコニコしながら飲んでくれた。


薬を飲んで就寝。

●4日目


子は、朝には体温も下がり
調子もよさそうに回復していた。
重篤化して肺炎などが悪化する前に
すぐ病院に行くことができて、
良かった。


タミフルを飲んだ回数は、
帰宅直後、夕方に一回。
3時間後に2回目。(調剤薬局の指示どおり)
翌朝、3回目。(この段階で充分回復していた。)


親のほうは、
体温は平熱にもどっているが、
かなりフラフラ感があり調子がわるい。
薬の副作用なのだろうか?
長時間起きて家事をする気にはなれない。
寝たり起きたりで一日過ごした。

●五日目

朝目覚めると、明らかにすっきりしている。
いままで透明のベールに包まれていたのが、
取り除かれたような感触だ。