CX-5


先日、マツダCX-5という車に試乗してきました。


マツダCX-5のすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報第 463)


TVのCMでインテルの長友くんが楽しそうに運転している車です。
CMを見て、
『なんでこんなデカイ車に乗って運転が楽しいんだ???ありえん・・・』
と全く理解できなかったため
ハッキリ言ってこの車には興味がなかったのですが、
ガソリン高の昨今、燃費の良いディーゼルエンジン搭載車は魅力。


ネットで情報を探ると、
全幅が1840mmもあり1.5t越えの重量があるSUVなのに
高速道路ではプリウス並みのコストで走るとか。

参考記事:http://autoc-one.jp/nenpi/1707004/


ほんまかいな?というわけで
ひやかし気分で試乗をしにマツダのディーラーへ行ったのでした。


ディーラーで試乗したい旨を伝えると、
今日はお時間どのくらいありますか?との質問が。


まあ1時間くらいは大丈夫ですが・・・と返答すると、
『2〜3時間乗ってもらわないと、この車の良さはわからないんです』
と言い放つマツダの営業さん。
ではたっぷり試乗させていただこうではありませんかー!と、
喜び勇んでCX-5に乗り込みます。


試乗車はXDのLパッケージという
2200ccのディーゼルエンジンを積んだ
本革シート仕様車。
いちばん高額なグレードの車両でした。


カタログを見ると馬力は175ps。
この車格でこの馬力、まあまあでしょうか。
しかし、トルク値は42.8kgもある。
40kg越えのトルクと聞いて私が思い浮かぶのは、
ランエボとかインプレッサSTiとか。
4Lガソリンエンジン並みのトルク?
そんなにトルクがあるとはすばらしい。


しかし、ディーゼルエンジンというと、
ガラガラとうるさいイメージがあります。


そんなことをイメージしながら
アイドリングした状態の車両に近づくと、
エンジンがとまっているのか?と思うくらい静か。
すぐそばまで行くと、いくらかカラカラ音が聞こえます。


営業さんからいろいろと説明を聞いたあと、
車を発進させて幹線道路へ入ります。
流れに乗るため50km/hくらいまで一気に加速しましたが、
あれ?っと思うほど静か。
だいぶ前に、日産の新型キャラバンの
ディーゼルエンジン搭載車に試乗しましたが、
あれはお店を出てアクセル踏んだとたんにガォーーーーー!と
兎に角うるさかった。


で、快調に走るCX-5、一定速度で巡行しているときは、本当に静か。
そしてちょっと加速しようと思ってアクセルに力を込めると、
厚みのあるトルクでしっかりとグーっと速度が乗ります。
そんなときもほとんどエンジンの回転は上がりません。
これは快適。


ディーゼルエンジンにもかかわらず、
ガソリン車並みに静かなCX-5だったが、
営業マンさんのウンチクがうるさくてまいりました。
やれコーナーリングがどうだ、
高速道路で120km/hくらいからの加速がどうだ、
なんだかんだと延々ウンチクの披露がつづきます。
しばらくすると営業マンさんは、
『このまま高速道路も行っちゃいましょう!』
とのたまうではありませんか。


そんなに勧めるならば断る理由もない私。
高速に入り、合流するために一気に加速します。
確かに営業マンさんの言う通り、心地よい加速です。
追い越し車線を走るときも、
ちょっと踏み込めば充分な加速をしてくれます。
イマドキの車で100km/h前後で直進安定性に不安のある車などないと思いますが、
高速での安定感もとても良い。
クルーズコントロールもついているし、
遠くまで快適にドライブできそうな予感です。


何よりふとーいトルクで
エンジンの回転を上げずに
余裕でクルージングしていく感覚はなかなかいい感じでした。


高速を下り、市街地を走行してマツダのディーラーへと戻ります。
混み合った幹線道路を走りますが、
のんびり走る分にも、特段不満はありません。
アクセルやブレーキなどのレスポンスもちょうど良い感じ。
神経質なところもダルなところもありません。


運転していると、全幅1840mmというボディーサイズを感じさせない、
運転のしやすさです。
なおかつ室内は充分なヨコ幅があり、ゆったりとしています。
そしてこのCX-5で銀座に遊びに行ったとしても、
駐車場に困るようなこともない・・・。(笑)


コレはなかなかいい車だ。マツダが気合いを入れて作ったんだな〜と
しみじみ感じながらマツダのお店に戻りました。


昔昔、初期型のユーノスロードスターに試乗して、
思わず微笑んでしまったことを思い出しました。
フォードが外れて良かったなマツダ
ロードスターも原点回帰で
初期型並に小さくするとかしないとか。
ハンバーガーとマックシェイクで
ブクブクに太ってしまったかのような
重くてデカイロードスター
人馬一体の魅力などあろうはずもありませんよね。
目を覚ましたマツダが、
本気で原点回帰し、
900kgを切る車重、
レスポンスと燃費のいい
1500cc以下のエンジンを積んで、
200万を切る価格で
発売して欲しい・・・。


話がヨコへそれてしまいました。
次期ロードスターはさておき、
とにかく、CX-5はとてもいい車だ!
ということが試乗してわかりました。
値段は300万円くらいらしいです。