高野長英肖像

今日の読売新聞によると、

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国の重要文化財高野長英肖像」を、所蔵する『岩手県奥州市高野長英記念館』の職員が誤って傷つけていたことが22日、わかった。

〜中略〜

記念館の職員が、愛知県での特別展に貸し出すために掛け軸を巻き上げた際、壁から突き出ていたクギが裏面に当たり、下地の上の絹地がはがれ落ちたことがわかった。
・・・


この記事で、良く分からない点が二つ。


①「職員が誤って傷つけた・・・」の「職員」とは、もしかしたら学芸員ではない、普通の役場職員なのだろうか?!なんで『学芸員が誤って傷つけた』じゃないんだろう。国の重要文化財というと、とても貴重なものという感じがするが、だれでも取り扱いOKなのか?世の中にはちゃんと掛け軸巻ける学芸員が、たくさん余ってるっていうのに。俺たちを活用してくれっ!と言いたい。


②「壁から突き出ていたクギが裏面に当たり・・・」この表現も不思議だ。まず、なんで壁からクギが突き出ていたのか?ってことだ。壁って展示壁面のことなのだろうか?それとも、収蔵庫とか準備室とか前室みたいな、展示品を扱うための部屋の中の壁なのか?いずれにしろ、普通クギが壁から突き出てるなんて考えられない。


それに、一般的に展示壁面から掛け軸を下ろすときには、ある程度巻き上げてから下ろし、その場で全部巻くわけだから、展示壁面以外でクギに当たるはずない。


そう考えると、展示壁面にクギが飛び出ていたという可能性が高そうだ。展示壁面に展示品以外でクギで止めてあるものといえば『キャプション』しかない・・・。
さては、キャプションを止める虫ピンの頭を切り落とさないで、長く突き出したまんまにしてあって、それを外さないまま、掛け軸を下ろし、虫ピンに当たったのだろうか?だとしたら、㌧だ素人だな。だとしなくても㌧だ素人だが。(笑)


でも、いくら素人でも、そんなことするだろうか?
国の重要文化財なのに・・・。
ど〜もこの話、怪しい。
イマイチ信じられない。


じつは、もっとお粗末な取り扱いの末、傷つけたんじゃないのか。
それを誤魔化すために考えた、言い訳がコレなんじゃないの??


高松塚古墳のカビの話も、信じられないような話だったけど、
重要文化財が傷つく事件が多い、今日この頃です。


気を引き締めて、日々働きませゥ。