mazda roadster
昨年、新型が出たばっかりのときに試乗しようと思い、
ディーラーに行ったら、試乗車があるにも関わらず
『予約してから来い！』とお姉さんにいわれて、私は激怒！
『ふざけんな！ボケッ！』と心の中で叫びつつ
『じゃ、カタログだけ頂けますかぁ？』って小声で言って、
カタログだけ貰って帰ってきたことがあった。（笑）
新型車が出たばっかりのときって、ディーラーも高ビーなんだよな。
今回は、すっかり新型登場のほとぼりも冷めてるし、
全然売れてないらしいので、あっけないほど簡単に、
説明も何もなく、すぐ試乗させてくれた。
営業さんに『ATなんですけどいいですか？』って言われ驚く。
『なんでロードスターの試乗車がATなんですか？？』私が言うと
『こんどのロードスター、6速ATが売りなんです！』って
営業さん自信をもってのたまった。
ロードスターもATが売りになる時代なんですねぇ。
ちょっと悲しい。どうしたMAZDA。
普通、試乗するときって、ディーラーマンが助手席に乗り込んでくる。
でも、今日は『お一人でどうぞ！』って言われた？！
そうですか。では、行って来ます・・・。
ハンドルのところに、変速用のパドルが付いていて、
ギアの上げ下げができるようになっている。
運転席に座ってみると、旧型より室内の桶が深くなっている様だ。
ボンネットが高く、前端の見切りが旧型より悪くなっている。
センターコンソールも高くなったようで、なんだか窮屈だ。
S2000の室内の感じに、近くなったような印象を受けた。
メーターは、旧型より立体的な造形になったが、
ちょっとガンダムっぽい感じで、イマイチだ。
メーター照明の赤い色も、馴染めない。
では、発進！と車を走らせてみる。
すぐ感じるのは、車の重さだ。
どうしようもなく重い。
とくに、エンジンとミッションの重さを感じる。
運転席とのマスの一体感がな〜い。
ボンネットの下に、大きなマスがあるのを感じる。
2000ccになったエンジンと、6AT積んでいるんだから、
軽いわけないんだが、やっぱりちょっとガッカリする。
剛性もとても高くなったのだろう。
車体がとてもしっかりしている。
S2000に乗ったときのことを思い出し、似ているなと思った。
６ATは、確かに良く出来ていた。
Dレンジに入れているときは、ストレスなく気持ちよく走れた。
昔のNA6CEのATとは隔世の感がある。
確かに６ATがおすすめだといったのも分からないでもない。
つぎ、マニュアルモードにして、ステアリングのところのパドルで
シフトしてみた。
1速で全開にして、レッドゾーンぎりぎりまで回してから
パドルでシフトUPしてみたら、なんとオーバーレブして、
レブリミッターが2回も効いてしまった。（ゴメンナサイ）
このAT、シフトアップするのに、ワンテンポ遅れる様だ。
ちょっと早めにパドル操作しないといけないらしい。
レブチョイ手前でパドルすると、ポンポンとシフトUPしていける。
なるほど、こういうものなんだ〜と感心してみるが、全然楽しくない。
2000ccの新型のエンジン。
確かに旧型よりはパワーは上がっている。
でも、5000回転をこえたあたりからのエンジンの回り方、
やっぱり全然気持ちよくない。
なんで、2000ccにしたのか？
確かに、低回転域でのトルクはあるが。
車体が重くなっちゃったから、しょうがないんだろうな。
結局、40分近く走り回ってしまった。（ずうずうしい客だぁ）
店に戻ると、ファミリーで来店している客が何組か来ていて、
私は、何もなしで、とっとと返された。（爆笑）
まあ、『ゼッタイ買わない』と顔に書いてあったのが
分かったのだろうなぁ。
- 試乗した結論。
昔1994年頃、当時のユーノスロードスター（NA6CE）に試乗した時、走ってるだけで、顔が笑っちゃったのが忘れられない。
ちいさな段差を超えるたびに、シートは左右にぶるぶるゆれる。
目茶目茶硬い、マニュアルシフト。とくに2速がへえらねぇ。
シフトアップのたびに、なんだかギクシャクする。
ホロを上げているとマフラーから聞こえてくるエキゾーストノートが
『ボブーン』っていい音で、『これでノーマル？音でかっ！』って
ちょいと驚いたりした。
なにしろ軽快で、ほんとに走るのが気持ちよかった。
250ccの4st4気筒のバイク乗ってるようなイメージだったなぁ。
あんときゃ、試乗したあと、どーしても手に入れたくなったもんなぁ。
やっぱ、NA6は名車なんだな。
新型には、そんな感動はなかったっす。残念。
MAZDA様、やっぱ原点に戻って、面白い車作ってくださ〜い！
